洗濯日和 1

いい天気だ。『洗濯日和』という言葉そのものである。こう天気がいいと掃除洗濯をしたくなるな。部屋に掃除機をかけた後、洗濯機のフタを開け下着と服を放り込む。

「うわっ! 何すんだよ」

洗濯機中から声がする。
にょきっ!
そんな音が聞こえたかと思うと洗濯機から背筋をびしっと伸ばした少女が現れた。頭にはさっき投げ入れた俺の下着がバッチリ装備されている。
えっ?
俺は驚き硬直する。
下を向いていたその少女は『くるり』という音が今にも聞こえてきそうな回り方をして上を向いた。

「ねぇなんでこの洗濯機ドラム式なの? この姿勢すごく疲れるじゃない。今度から縦式にしてよね」
「あっうん。ごめん」

わけが分からず、つい謝ってしまった。
未だに何が起きたのか理解できない。
少女は前につきだした手を床に着き前進し、洗濯機から出ると立ち上がった。

「たけしです。よろしくお願いします」

少女が名乗ってきたので俺も一応名乗っておく。

「久保です」

よく考えるとこれ不法侵入だよな? とりあえず警察に連絡知るべきなのだろうか。でも少女からは悪意が感じられない。

「今日のおやつはプリンですよね?」

目を輝かせながら聞いてきた。

「えっあぅん」
「やったー」

突然今日のおやつを聞かれたので適当に返事をしたらとても喜んでいる。よく見ると可愛い。

「あの、そのかぶっているの……」

少女のかぶっている下着を指摘すると少女は頭から下着を取って、見た。

「…わぁっ」

いままで自分がかぶっていたのが何なのかわかっていなかったらしい。少女は窓から俺の下着を投げ捨てた。

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